啄木新婚の家口からでんでんむしに乗車し約6分。本町通1丁目で降車し、「日本の道百選」に選ばれた名須川町の寺町通りを北へ。8分ほどで東顕寺裏手にある三ツ石神社に到着します。大泉寺から歩いた場合、5分ほどの距離です。
三ツ石神社は、「岩手」という県名の由来になった「鬼の手形」のある神社です。境内の奥にある3つの巨石は、盛岡城の石垣と同じ花崗岩で、岩手山が噴火した時に飛んで来たものとの言い伝えがあります。　
伝説によると、この地方に住む羅刹（らせつ）という鬼の悪行に苦しんだ里人が、三ツ石の神に祈願して鬼を退治してもらいました。境内にある巨大な三ツ石に縛りつけられた鬼は、ふたたび悪さをしないことの誓いの証（あかし）として、三ツ石に手形を押し、逃がしてもらいました。
さんさ踊りは、鬼の退散に歓喜した里人が、三ツ石の神への感謝のために踊ったことが起源といわれています。